3話「コンタクト」

3話「コンタクト」

彼女とコンタクト

 

彼女とディズニーランドで別れてから、私は彼女の事で頭いっぱいになった。

 

しかしその一方で、内心少し頭にきていた。
今思うと自分勝手な考え方ではあるが、当時の私は謝らない彼女が許せなかったのである。
そんな思想がぐるぐるまわりいても立っても居られなくなった。

 

いつもの展開だと、彼女から謝罪のメールが届く、、、。
だけれど、今回はメールが中々届かない。

 

なんで、今回は彼女はメールをくれないんだろ!!

 

いつもは彼女から連絡が来るのを待っている。
しかし、いつもと違う展開に、フルタは携帯を手に取る。

 

そしてとうとう、彼女に電話してしまったのである。

 

「プルルル、、、、。」

 

彼女は20コールくらいで出た。
いつもなら5コール以内でで出るはずだ。

 

少し迷った挙句出たといった感じだろう。
私は(大人の対応として)必死に謝った。

 

しかし、彼女から復縁を望む話は聞けなかった。

 

「今は考えられない」

 

復縁を渋る彼女に怒り

 

 

そう言われて私は発狂してしまった。

 

「なぜだ?」

 

と問いただすも明確な答えは返ってこず、同じ質問を何度を繰り返した。

 

そして、向こうから電話が切れた。

 

悲しみと同時に怒りや憎しみの感情も生まれた。

 

私は、理解に苦しんだ、そして絶望した。

 

何がいけなかったのか、全く理解できなかった。

 

ケンカは日常茶飯事だったし、最悪私が謝れば全てが解決すると勝手に思い込んでいた。

 

その日は一睡も出来なかった。

 

彼女の感情バケツ

 

今にして思えば、彼女の耐えられる感情バケツが少しづつ蓄積していて、ついにあふれ出してしまったのだろう。
当時彼女の気持ちを感じ取ることが出来ていれば、少しは結果が変わっていたかもしれない。
しかし、そんな事は当時の俺では到底理解できなかった。

 

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